ボラス スポーツ 業界の有名選手

ボラス

スポーツ業界では、選手が契約に関し、代理人を立てて交渉に臨むことが通例となっています。もちろんこれは選手本人がその競技に専念できるようにするため、あるいは腕の立つ代理人のクライアントとなり、より良い条件の契約を手に入れるために行われるものです。

スポーツ業界における代理人として有名なのは、アメリカ・メジャーリーグの選手を主な相手とする、スコット・ボラス氏でしょう。松坂大輔投手がポスティングシステムを利用し、交渉権を得たボストン・レッドソックスとの契約をまとめた人物としても知られています。

自身もシカゴ・カブスやセントルイス・カーディナルス傘下のマイナーリーグで内野手としてプレー経験のあるボラス氏は、引退後にロースクールに進学し、法律事務所での勤務の後、かつてのチームメイトの代理人としてそのキャリアをスタートさせました。

メジャーリーグの巨額な契約の陰には彼が必ずと言っていいほど関わってきます。クライアントの1人であるアレックス・ロドリゲス選手が、2000年にテキサス・レンジャーズと結んだ10年2億5千200万ドルの契約は、当時の全米プロスポーツ市場最高額でした。今後もスコット・ボラス氏によって、大物メジャーリーガーが驚愕の契約を手にすることは間違いないでしょう。